「私は信二さんに妊娠を盾に…結婚を迫るつもりはない。でもせっかく授かった命は…一人で産む覚悟が出来てる…」



「麻紘!?」



麻紘には過去に1度中絶した経験があった。
その時も麻紘は産みたいと言ったけど…彼氏は猛反対。
生むなら別れると言って、中絶を迫った。


泣く泣く麻紘は彼氏と別れたくないが為に…中絶。


私はその時手術に付き添った。


あの時見せた麻紘の泣き顔が今も…瞼に焼き付いている。