「私…妊娠してる・・・。相手はお姉ちゃんの彼氏の信二さんよ!」



悪びれる様子もなく堂々と言い放った。



「あんた・・・!!?」



「お姉ちゃんだって…見たよ…。昔の元カレの藤ヶ谷先輩と歩いてるトコ…確かあれはホテル街だったかな~!?」



私が言葉を発する前に麻紘は先手を打って、留維のコトを言い始める。



「…それは・・・」


知らず知らずに私も留維と居るトコを麻紘に目撃されていた。