私は妊娠検査薬の箱を持って…麻紘の部屋に急いだ。



「麻紘!!開けて!!」


「…こんな夜中に近所迷惑だよ~お姉ちゃん」


寝ぼけ眼を擦りながら、麻紘が出て来た。



「あんた…これ・・・」



麻紘に私は妊娠検査薬の箱を突き出す。


「あんた…妊娠してるの??」


「・・・」



麻紘は沈黙。
そして荒っぽく、私の手から箱を奪う。
眠そうにしていた瞳に挑戦的な光を浮かべた。