「・・・あの手編みのボレロデザインが可愛いよな~」



留維の指差したのは婦人服。



「子供サイズなら直ぐに編めそうだな」



留維がポツリと呟く。
独り言のつもりだったみたいだけど私には丸聞こえ。



「誰が編むの?」
私は思わず突っ込んだ。



「え、あ・・・俺が編むんだ・・・」
留維は少し頬を染めて…バツの悪そうな顔をした。




「・・・」
洋裁はお母さんがデザイナーとあって得意だったのは知っていたけど。
まさか編み物までするなんて・・・

留維は手先が器用なんだ…