私は公園の水道の水でハンカチを濡らした。



留維の鞄に吐いた梶本さんのゲロを拭く。



「・・・まだ…使い始めて1週間だぞ~」


「ちゃんと謝ったでしょ?」


「・・・」



ベンチに座って足を組み、留維はジッポを擦って煙草を吸い始める。



「見た目は大丈夫そうよ~留維」



「匂いは?」


「ファブ0-ズしとけば大丈夫」



「…人の鞄だと思って…適当なコト言いやがって」


「・・・」