アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~

俺は留奈を見ていると…


瞳に熱いモノが込み上がる。



寝言で俺を呼ぶ留奈の頬を指先で触った。


頬から手に触れる。



産まれた時は紅葉みたいな手で俺の手を反射的に握り返して来た留奈。

両親、親友そして妻を失った俺に希望の光をくれた。




留奈の顔を見れば…もっと頑張らないといけないと強い思いが生まれる。



でも俺には…出来なかったーーー・・・




俺は本当に情けない…父親だ・・・ゴメン…留奈。