留奈には申し訳ないと思いながらも…妻に似て来た留奈を見ていると…
どうしても・・・以前のように優しく話すコトが出来なかった。



こんなコトが久保社長に知れ渡れば…間違いなく親権を渡すように迫られる。
久保社長にとっては初孫の留奈。



留奈が父親から冷たい扱いをされていると知れば…誰よりも留奈を溺愛する久保社長が黙ってはいない。




「田中…留奈から聞いておいてくれ」



「しかし…旦那様……少しは留奈様と・・・」



「分かってる…分かってる!!」



俺は田中に強い口調で返した。