天然甘々溺愛症候群

「あれ?菜穂さん?」

あれからすぐして。
頭の上から声がした。
俯いていた顔をあげると・・・

「風葉く・・ん。」

誰もいないと思っていたから驚いた。

「お久しぶりですね。」

「うん。だね」

「なんかあったんすか?」

「え・・・」

やっぱ私ってわかりやすいやつのなのかなぁ・・・。

「あはは。なんもないよ~」

顔の前で右手を振ってわざと軽く振舞った

けど。

「なにがあった?」

右手をつかまれた。

風葉くんの瞳はすごく真剣でどこか切なかった

「私の心配はいいからっもうすぐHRだよ?」

「菜穂さんが気になるんです。」

え?

「風葉くん?」

つまられていた右手にいっそう力をいれられた。

「菜穂さんのことすごい気になるんです。楽しそうだったらそれで俺もうれしいし。悲しそうだったら俺も切ないんです。だから。話してください。」

優しい風葉くんに涙がでそうになった。

不安でいっぱいの黒い私の心に少し光を灯してくれた風葉くん。

私はぽつりぽつりと昨日からのことを話した。