何を言えばいいの?
何をしたらいいの?
私を見つめる真っすぐな瞳を前に、私は戸惑っていた。
『あ、あの、ゆーくん…』
『ん?』
『わ、私…』
ああどうしよう。
何も言葉が出てこない。
じっと私の言葉を待つゆーくんに心が急く。
早く、早く…
『…っげ、元気でね』
勢いで飛び出した言葉に、私自身が驚いた。
えっ…?
何で…?
『向こうに着いたら連絡してね。あ、あとゆーくん好き嫌いしちゃダメだよ?それからちゃんと部屋を掃除して、寝坊しないようにね』
ぽんぽんと出てくる言葉。
違う……違うの。
私、こんなことを言いたいんじゃない。
なのに、私の口は止まってくれない。

