『誰かな?』 ケータイを開くと、ディスプレイに゛竜゛という文字。 私は慌てて電話に出た。 『もしもし?』 「もしもし。ごめんな、こんな時間に。」 『ううん、全然いいよ!どうしたの?』 「今からちょっと出れるか?」 『今から?』 「あぁ、今あかりの家の前にいるんだけど……。」 『えっ!?』 私は慌てて窓の外を見た。 『竜!!』 「あかり。」 『待ってて!今行くから!!』 「あぁ。」 私は急いで部屋を出て竜のところまで行った。