授業が始まって数十分。 私はふと隣を見た。 峰木はすごく真剣な顔で授業を受けていた。 そんな峰木の姿を見ていたら、峰木が私の方を見た。 「何だよ。」 小声で峰木が私に向かって言った。 『何でもないよ。』 私も小声で言った。 「何でもないなら前見てろよ。当てられるぞ。」 『うん。』 こう峰木に言われた私は、前を向いた。 しばらくたってチャイムが鳴り、授業が終わった。