『竜…、私の気持ちは何一つ変わってないよ…。私も…竜と…やり直したい…でも、美優はどうなるの…。』



「俺さ、ここに来る前、高井の所にいたんだ。この間お前と病院で、会っただろ?」



『うん。』


「その事は高井には言ってなかったんだけど、あいつ「あかりに会ったでしょ?」って俺に言ったんだ。」


『うん。』


「俺は正直にお前に会ったことを高井に言った。そしたら、あいつ…目が見えてないはずなのに、しっかり俺の方を見て言ったんだ。「もう私の傍にいなくていい。あかりの所に行ってあげて。今まで縛り付けてごめん、峰木…。あかりにも謝らなくちゃ…今度はあかりと一緒に来て。」って。」


『…美優…。』


「俺の気持ちもあの日から何一つ変わってない。やり直そう、あかり。」


『…うん。』



私のこの言葉の後、竜は私の涙をそっと拭いてくれた。


そして、私達は何かに引き寄せられるように顔を近づけて、キスをした。