『はぁ…はぁ…。』 疾風と別れた後、私はただひたすら走っていた。 行き先なんて決まってなかったのに、気づけばいつも竜と行っていた河原に来ていた。 『竜…。』 竜がいるわけないのに、私は無意識のうちに竜の名前を呟いていた。 そして、私はふらふらと河原を歩き始めた。