「久しぶりだな。」


『う…うん…。』


「お前、何で病院に?」


『ちょっと風邪ひいちゃって…。』


「そうか。」


『うん。…竜はどうしてこの病院に?』


「高井がこの病院に転院したんだ。」


『…そっか…。』







「高井」久しぶりに聞いた名字…。

竜の口からこの名字を聞いて、あの事故の事を思い出した。

竜と別れたあの時のことも…。


私は目頭が熱くなるのを感じた。