「なぁ。」 『うん?』 歩き出してから数分。 日比谷が私に向かって話した。 「辛かったら答えなくていいんだけど、何で竜と別れる事になった?あの後、お前を家に送って帰ってる時にさ、竜からメールが来たんだよ。」 『…竜から?』 「あぁ。゛あかりを頼む。″っていう一言だけのメール。」 『そっか。…聞いてくれる?私の話。』 「あぁ。」 私は日比谷にあの日の事を話し始めた。