竜side 俺はあかりが去った後、直ぐに病室に戻る気にならなくて階段の手すりに背中を預けて立っていた。 どれだけの時間こうしていたんだろうか。 俺はポケットに入れていた携帯を取り出して、疾風にメールを送った。 たった一言だけのメールを。 メールを送った後、俺は高井の病室に向かって歩きだした。