あの後、近くにいた人が救急車を呼んでくれて私達3人は美優に付き添って病院に行った。

美優が運ばれたのは近くの大学病院。

病院に着いて直ぐに出来るだけの応急処置をされ、美優は手術室に入っていった。

私達はただ立ち尽くしていることしか出来なかった。







美優が手術室に入って暫くたった頃、日比谷が口を開いた。


「美優の家に電話してくる。」

「あぁ。」


その一言だけ日比谷は呟いて電話をかけにいった。



「あかり、一回座ろう。」


私は頷いて竜に支えてもらいながら椅子に座った。


座った途端に涙が溢れてきた。