「なぁ、あかり。」
『何?』
「俺さ…。」
『うん。』
「お前の事、抱きたい。」
『へっ!?』
今、何て言った?
「いや!嫌だったらいいから!!」
『嫌じゃないよ。』
「いいのか?」
『うん。うわっ!』
竜がいきなり私を抱きしめた。
『りゅ…竜?』
「アホ。怖いくせに返事なんかすんな。」
『怖くないもん。』
「さっき、震えてたぞ。」
『あれは…ちょっとびっくりしちゃったから震えちゃったの!!』
私が必死に訴えると、竜は少し困った顔をして私に言った。
「全然怖くない訳じゃないだろ?」
『そうだけど…、でも竜だったらいい。』
「後悔しないな?」
『抱いてくれるのが竜なのに後悔なんかしないよ。』
私のこの言葉を合図に、竜は私はゆっくりベッドに押し倒した。
