「―――大丈夫か、りお?」 「え?」 「つい、いじめ過ぎたな」 視界がまだぼやけてる。 その霞んだ中で顔を赤くしたのは奏さんだった。 え? 奏さんの視線の先はわたしの首の辺り。 いったい何が… 「悪りぃな、痕をつけすぎた」 「…つけすぎ?」 奏さんの瞳がなぞる部分を指で辿る。