でも、ここで落ち着いちゃダメ。

元の席に戻るまで、確かな足取りを続けなきゃいけない。




「桜、お疲れさま」



隣の席の子が小声で労ってくれる。


それで、やっと終わったんだぁ……って、よくわからない疲労感。


「うん」


それだけこたえて、私は大きくため息をついた。