「でも倉持くん文化祭の係一つも入ってませんよー」 千尋がわざとらしく言う。 「みんな係やってるのに一人だけ係やらないなんて不公平じゃないですかー」 「確かに…」 「先生、倉持くんもクラスの一員なんです!」 「それじゃ男子は倉持、女子は神谷で決定で」 クラス中から拍手が響いた。