翌日 あたしが教室に着いて席に座ると千尋が話しかけてきた。 「梨亜、昨日は上履きで帰ったんでしょー?」 千尋はわざとらしく言う。 「ううん、靴で帰った」 「ウソでしょ、だってあんた昨日靴隠されたんでしょ?」 「ああ、その靴ならプールに放置してあるよ」 「は?」 「自分の目で確かめたら?」 千尋は「フン!」と言ってあたしから離れた。