俺が由依を知ったのは、去年の秋―
文化祭の時に、吹部とダンス部の合同パフォーマンスを見に行った時のこと。
総勢で50人近くいた両部の中で、一番楽しそうにしていたのが由依だった。
一目見て可愛いと思った。
すごく一生懸命にクラリネットを吹く由依の姿に心を奪われた。
大きな動きでパフォーマンスをしているダンス部の子より、ソロ演奏をしている子より、ひたむきに演奏している由依から目が離せなかった。
振付なのか時折体を揺らしたり、クルリと回転している由依は心から演奏を楽しんでいて、それが俺にも伝わってきた。
それを見ただけで、俺は気付かない内に笑ってたんだ。
2年になって、由依と同じクラスになった。
文化祭の後、なかなか由依の笑顔を見る機会がなかった俺は、同じクラスになったことをチャンスだと思った。
だけどそんなチャンスは上手く転がっていなくて、いつも決まった相手としか話さない由依との距離はなかなか縮まらなかった。
俺に話しかけてくれる女の子は沢山いたのに、由依はまるで俺に興味なんてないように見えた。
文化祭の時に、吹部とダンス部の合同パフォーマンスを見に行った時のこと。
総勢で50人近くいた両部の中で、一番楽しそうにしていたのが由依だった。
一目見て可愛いと思った。
すごく一生懸命にクラリネットを吹く由依の姿に心を奪われた。
大きな動きでパフォーマンスをしているダンス部の子より、ソロ演奏をしている子より、ひたむきに演奏している由依から目が離せなかった。
振付なのか時折体を揺らしたり、クルリと回転している由依は心から演奏を楽しんでいて、それが俺にも伝わってきた。
それを見ただけで、俺は気付かない内に笑ってたんだ。
2年になって、由依と同じクラスになった。
文化祭の後、なかなか由依の笑顔を見る機会がなかった俺は、同じクラスになったことをチャンスだと思った。
だけどそんなチャンスは上手く転がっていなくて、いつも決まった相手としか話さない由依との距離はなかなか縮まらなかった。
俺に話しかけてくれる女の子は沢山いたのに、由依はまるで俺に興味なんてないように見えた。