先生にメモを渡されて、俺は由依と2人で準備室に入って器材を探すことになった。
何度か手伝ったことがあって、実験でよく使われる器材の場所は網羅していたから、分かりやすいものを由依に任せた。
ゴンッ
鈍い音が聞こえて、音が聞こえた方を見た。
見た先には頭を押さえた由依がいた。
「どうしたの?」
窓際の棚の前でしゃがみ込んでいる由依と同じ目線になるように床に膝をついた。
「取り出そうとしたら頭ぶつけちゃって…。」
頬を赤く染めて、目に少し涙を溜めて恥ずかしそうに言った由依。
痛そうにしていた由依には悪いけど、きっとこの時俺はにやけていたと思う。
「大丈夫?」
「…うん。」
恥ずかしそうに顔を逸らした由依。
「俺出すよ。重そうだし。」
棚の一番下から由依が出そうとしていた段ボールを取り出す。
「ありがとう。」
普段の由依の声は、鈴のような可愛い声。
この声だけで軽くKOされる男は少なくないと思う。
何度か手伝ったことがあって、実験でよく使われる器材の場所は網羅していたから、分かりやすいものを由依に任せた。
ゴンッ
鈍い音が聞こえて、音が聞こえた方を見た。
見た先には頭を押さえた由依がいた。
「どうしたの?」
窓際の棚の前でしゃがみ込んでいる由依と同じ目線になるように床に膝をついた。
「取り出そうとしたら頭ぶつけちゃって…。」
頬を赤く染めて、目に少し涙を溜めて恥ずかしそうに言った由依。
痛そうにしていた由依には悪いけど、きっとこの時俺はにやけていたと思う。
「大丈夫?」
「…うん。」
恥ずかしそうに顔を逸らした由依。
「俺出すよ。重そうだし。」
棚の一番下から由依が出そうとしていた段ボールを取り出す。
「ありがとう。」
普段の由依の声は、鈴のような可愛い声。
この声だけで軽くKOされる男は少なくないと思う。