「 」 わたしは、少し早口に自己紹介をした。 高校という新しい環境での生活はひとみしりなわたしにとってとても心配なことで... 唯一の救いは、小学校からの親友の美夏と同じ高校で同じクラスになれたことだった。 美夏は、かわいくて運動神経がよくて、誰とでもすぐ仲良くなれて... 顔は普通、運動音痴でひとみしりで、そんなわたしとは全然ちがくて... 美夏は親友であると同時にわたしにとって憧れの存在だった。