暑い。 暑い。 暑すぎる。 俺、 青山ハルは、 この暑さにバテていた。 俺の座っている席は一番、クーラーの風が当たらない窓際の列の一番、後ろ。 明るくて、ポジティブなことが有名であり自慢な俺でもさすがに無理だ。 俺は机にうつ伏せになり家から持ってきた団扇を仰いで無理矢理、風を作った。 そんな若者特有の若さと元気をこの暑さで、すっかり失った俺の前に俺の親友である、 高田陸 が現れた。