もう内申とか、どうでも良い。

けど、また陸に怒られそうだから俺は保健室へと向かった。

「あ、陸」

前から陸が俺に気づいて近づいてくる。

胸を押さえてる俺を見て、普段滅多に心配しない陸が俺に水をくれた。

「あ、さんきゅ」

そう言い水を受けとれば陸が俺を見て、

「痛むのか」

と冷たくだけど優しく言った。

「まあ、少しは。あ、でも病気とかじゃないから!」

そう言うと陸の顔は少し緩んだ。

「そっか。でも心臓の病気は怖いから」

「大丈夫、大丈夫!ただ恋の病気?つーか」

そう言い陸の肩を叩くと陸は不思議そうな目で俺を見た。

「あ、えっと…」

もう陸に隠し事は出来ない。