やばいあたし…

今まで全然気付いてなかったけど、瞬のこと…好きかも、しれない。


今までずっと、幼なじみとして接して来たから…今さら、どうやって接したらいいのか分かんない。



なのに、瞬は余裕そうだ。
それがなんだか…悔しい。

あたしばっかりドキドキしてる気がするんだもん。



真っ赤に火照った顔を押さえながら、
気を紛れさせるために、シャープペンを手に取った。

ひたすら、黒板に書いてあることをノートに写していく。
……意味なんて全然分かってないんだけど。


チラッと後ろを向くと、また瞬と目が合った。
そしてあたしを見て、瞬はまたあの笑顔でクスクスと笑う。


ああ、もうっ…
その笑顔を見た瞬間、あたしは前を向き直した。


あたし多分、めちゃくちゃ瞬が好きだ。
バカみたいに反応しちゃう程、大好きなんだ。