あたしは逃げようと試みたけれど、
スポーツ万能の瞬とスポーツが苦手なあたし。
すぐにあたしの身体は、瞬によって捕らえられた。
「…っなんだよ、いきなり…
俺、何かしたか?」
あたしの腕を掴んだまま、瞬は言った。
…違うよ。違う、けど…
「…違う。瞬のせいじゃない…」
そう言ったのと同時に、
瞬の手があたしの頬に触れて、視線があった。
「…俺のせい?」
「なに、…が?」
「俺のせいで泣いてんの?」
何で瞬が、悲しそうな顔するの?
瞬のせいじゃない。
もうあたしのせいで、瞬が嫌な思いするのが嫌なだけだよ…
「違うって…
だから、もうあたしのことはほっといてよっ…!」
あたしがそう言った瞬間。
瞬はまた、悲しそうな表情を浮かべた。

![[新連載]君への想い、僕らの距離。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.844/img/book/genre1.png)