高校2年生になったら、バイトをしようと決めていた。 うちの学校は、変な規則があってバイトが許可されるのは高2から。 バイト先はもう決まってる。 「じゃあ、行ってくるね!あ、今日は帰りに直接バイトだから帰るの遅くなるかも!」 「分かったわ。行ってらっしゃい」 お母さんは、私がバイトをすることにあまりいい気はしなかったみたい。 でも、今はもう何も言わない。 「あ、ひなこ」 「ん?」 玄関先でお母さんに呼び止められる。 「帰ってから、話があるの」 真剣な表情のお母さん。