「じゃあ、この赤ちゃんは誰の…?」 「その子はね……」 黒木さんは、いっそう困った顔をした。 「……息子さんの、隠し子らしいのよ」 「……… えーーー!!!!」 私は心底驚いて、気づけば叫んでしまっていた。 「あ、すみません!!驚いて、つい。」 黒木さんは、困ったように笑って 「いいのよ、むりないわ」 と言ってくれた。 なんだか、わけありなお家にベビーシッターに来てしまったな…