私の最低な元カレ



―天野一弥side―


「……おい、藤原?」

「スー…スゥー…」


おいおい。


あんなデカイ言葉言っといて寝てるのかよ…。




俺は夢を背負って夢の家へと向かう。





この道…懐かしいな。


こんな風景だっけ?


身長も伸びたし、やっぱり見る角度が違うんだろうな…。









……俺だって


夢との思い出を思い出す時、全部楽しい事ばかりだ。



だけど、かならず最後に、


夢が俺を恨んでる顔が浮かぶんだ。