「あ、そうなんだ」



なぜか
気の抜けたような


ホッとした顔をした新里君。



「そ、そうです」



その顔は、なんていうか…

可愛らしかった。


男の子も、こんな一面あるんだなぁ。



ボーッと新里君を見てると、
突然、また大きな声がふってきた。





「藤原さん!!」

「え、ハイ!?」




新里君の声は時々大きくなって驚いちゃう…。





「あの…俺!すっごい尊敬してます!」

「へ…?」




思わず、

気の抜けた変な声が出る。