「えぇ。聞いたわ」

「へ?」

「うふふ~なんでもないわ」


…なんだこの先生。

腰の痛みと尻の痛みは

倒れた時に打ったのか…。


「あの~…誰が運んでくれたんスか?」

「え…」


俺の質問に

水嶋先生は少し顔を引きつらせた。


「担任のゴリ松ですかー?ゴリ松力強いから―…」


―ガラガラ!!


俺の言葉を遮るように

勢いよく保健室の扉が開いた。


「いっちゃ~ん!!」


そして、保健室に響く

うざい声。


いっちゃんって呼ぶなつったのに…。