天野くん…。 天野くんはもう、私のことなんとも思ってないんだよね? 「……」 なのになんで、今目が合うの? なんで私と新里くんとの距離を離すようなことしたの? 「天野く――…」 自然と口が天野くんを呼ぼうとしていた。 その時……。 ――グイッ 「えっ」 「ちょっと来て」 私は天野くんに腕を引っ張られていた。