―ガタン 「「「え」」」 「……」 気付くと俺は無意識に、 健と夢の間に教科書を立てていた。 「……一弥?ど、どうかした?」 「ちけぇよ」 「え?」 おいおい、どうした俺。 なにしてんだよ。 “ちけぇよ”ってなんだ。 近いからなんだ。 夢と健が仲良さそうに近くで勉強してたって別にいーじゃん。 「藤原、俺も英語うまいんだけど」 いや。 ぜんっぜん、良くねーよ。