そしてふと、思った。 「なんか私たち……」 「ん?」 「恋人みたいじゃない?」 私の突然の言葉に、麻衣は一瞬目を丸くして、 だけどすぐにいつもの満面の笑みを浮かべた。 「ぶはっ!それあたしも思った!初めてのお家デート的な?」 抱き合って泣いて、 明日は初めての麻衣の家。 「なんか、おかしいっ」 「変だなっ」 泣き終わった今度は、二人して笑う。 話をしてよかった。 ちゃんと、想いを伝えてよかった。 今度は麻衣の想いを聞くばん。 麻衣と、本当の親友になれた気がする。