「あの、唯子?聞こえた?」 「…あーうん。聞こえてるよ」 コーヒーから口を離して、テーブルを見つめる唯子。 そんな変な唯子に私は身を乗り出して詰め寄る。 「ど、どうすればいいかなっ?」 「…どうすればって…。それは――…」 そ、それは!? ズバリ!? 「夢にしかわからないでしょ。答えは」 「…………」 ………… …………………… 「えええ!?私にだけっ!?」