「もう平気なんでしょ?」 私は、手を止めた。 触れられなかった。 「…あぁうん。もう平気だよ」 「そう。じゃあ私、もう行くね。お昼まだだし」 「え、……うん」 そう言って私は、天野君から離れる。 麻衣…待たせちゃってるしね。