「うん。でも今日は都合悪いんだよねー。また今度行こうよ」 そう言いながら、さりげなく、望ちゃんの体を離す。 「も~う!いっつもそうじゃん!他の子とは遊んでるんでしょう?」 「あはは。ごめんね、本当に都合が悪いんだ」 「ん~っ…」 完全に、顔に気持ちを出しながら、望ちゃんは去っていった。 あぁ~…。 つーかなんで俺、“遊んでる”って思われてんの? 口調? 態度? そりゃ遊んでた時期もあったけどさ、それは――― まぁ、別に良いけどさ。