「あら、もう行くの? いつもより早いんじゃない?」 「うん。 今日は気分的にね」 ローファーを履いて、玄関のドアを開ける。 「行ってきます」 私は爽やかな笑顔をママに見せて、家を出た。 「気持ち良いー」 ふわっと薫る風。 青々とした緑の葉っぱに、きらきら光る木漏れ日。 全てが気持ちが良い。 十分に深呼吸したあと、私は自転車にまたがった。 ちなみに色は黄緑色。