「どうだ、学校は」 「楽しいよ、〝アイツ〟がいるから」 そうか、と笑ったパパを横目に、私は自分のご飯が並んでる場所に座った。 幸せな家族、幸せな家庭、幸せな毎日。 私はとても満足だった。 美味しいご飯、優しい両親、ふかふかなベッド。 こんな日々がいつまでも続けば、って本当に思う。 「ごちそうさま」 私は食べ終わった食器を流し台に置き、弁当箱をかばんに入れて、玄関へと向かった。