「るー!」 「大丈夫だから、アンタは早く家に入りなさい。 ‥また明日、学校でね」 るーはニコッと笑って、阿久摩くんの襟首を引っ張り、真っ白な翼が闇に消えてしまった。 「‥‥‥るー」 私は星がちらほら瞬く空を見上げた。 るーが、天使くんと同じ天使。 中学の頃からずっと一緒だった。 これからもずっと一緒にいたかったから、高校も一緒のところに行った。 ‥天使だなんて、気付かなかった。 私は、そのまま家に戻らず、輝の家へ行った。