「あ、家だ。じゃあね、るー」



家の門を押しながら、振り返ってるーを見て別れの挨拶をした。

るーは笑って手を振る。
その後ろには‥‥‥‥



「るー!危ないっ!!」



咄嗟にるーは私の方へ飛びのいた。



「素早い動きな事で」


「‥阿久摩‥夾‥っ!」



そこには夕闇と一体化しそうな程の闇を纏った阿久摩くんがいた。



「‥‥あ?
お前、どっかで見た事あると思ったら‥
天野瑠子じゃねぇか。
天界も悠黎だけじゃなく、テメェまで派遣するとはな」