中学からよくつるんでいた瑠子に、知香を連れていかれた。

瑠子はいつもあんな感じに、知香を連れ回す。


取り残された俺と悠黎は、今帰路を辿っていた。



「‥‥‥本当に大丈夫なんだろうな」


「何がだ」


「知香だよ。
アイツ、帰りに阿久摩にでも襲われたら‥‥」


「その心配はない、大丈夫だろう」



何を根拠に言ってるのかは分かんねぇが、悠黎は何やら自信満々だった。



「あんなぁ‥‥
いくら瑠子が気が強いからって、阿久摩に勝てる訳ねぇだろ」