「‥良いんじゃないか?
気休めも必要だろうし、前々から約束をしていたのなら、そちらを優先すべきだろう」


「話が分かるわね!

そうと決まればさっそく、駅前のデパートに行きましょ!

早く行くわよ、知香っ」


「っとぃ」



私はるーに腕を引かれて教室を後にした。

教室を出る時に、ふと見た輝の心配そうな顔が、私の脳裏から離れない。

きっと、魔族達に襲われないかが心配なんだろう。


だけどるーはそんな悩みを知らずに、ただ駅前のデパートへ私を拉致っていった。