「あら、輝と沈黙王子じゃない。
知香がお世話になってるね」


「おばちゃん」


「屋上の柵越えるか?」


「ごめんなさい」



るーは気が強い。
変な輩に絡まれても、口喧嘩を始めちゃうぐらい。



「知香、借りてっても良いかしら?」


「え‥‥と」



ぐっと肩を掴まれ、るーの胸に寄せられた。
豊満な胸だな、こんちくしょう。

そんなるーと私を余所に、輝は困った顔をして天使くんに助けを求めていた。


それに気付いた天使くんが、一つ息を漏らした。