元々、人間界にも興味はあった。
もしかしたら、ここに〝俺が求めるもの〟があるかもしれねぇし。



「しかし、夾様はお遊びのつもりでも、奴等は気が気ではないでしょうね」


「くくっ、まぁそれも良いんじゃねぇか?
アイツ等の恐怖に怯えた顔も見物だぜ」



俺はお好み焼きパンの袋から空気を抜き、お好み焼きパンにかじりついた。

人間界の食べ物は美味い。
全てが新鮮だった。



「‥あまり余裕でいますと、魔王様にきついお叱りを受けますよ」