これは‥‥ アイツの昔からのくせだった。 「夾‥‥」 「敵に情は禁物だぜ、悠黎。 俺とお前は敵同士だ」 険しい顔で俺を見る。 その目には深い悲しみが映し出されていた。 「夾、俺はお前を助ける」 「‥‥‥戯れ事だ。 俺はお前を殺して、安宮知香の第三の眼を奪う。 だだ、それだけの任務を遂行するのみだ」 淡々と並べられる夾の言葉。 夾、俺‥‥お前を‥‥‥ 「あーっ、夾、テメェこんなとこにいたのか!」