時間は12時52分。 この時間帯は、食堂や購買が学生達で賑わっている最中だ。 今俺は、白い雲がちらほら見える青い空の下にいた。 「‥‥小さくなった人間でも見ているのか?」 「人間? ‥‥‥俺にとっちゃ虫に過ぎねぇ」 屋上の柵から地上を見ている夾がいる。 俺は夾から事情を聞くべく、コイツを呼び出した。 「貴様には聞きたい事が山ほどある」 「それについて拒否権は?」 「無い」 「感動の再会なんだ。 もっと楽に行こうぜ」